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【名前】不明 【呼ばれ方】頭包帯男、笑仮面男 【職業】不明 【性別】男 【年齢】不明 【性格】何を考えているのか分からない 【口調】丁寧な口調 【体格】身長195cm/体重56kg 【好き】不明 【嫌い】不明 【信念】ヒヒヒヒヒヒ…!! 【備考】 過去、経歴など一切不明の謎の男。 常時顔を包帯や笑い仮面で覆っており、素顔を見ることはできない…のは過去の話。 彼の正体はジェネラルインセクトが進化していく過程で身につけた、「人間への擬態能力」をフルに活用した姿だったのだ。 丁寧な言葉遣いだが度々吹き出し笑いをするが、これは彼の意思による物ではなく、ジェネラルインセクト本来の呼吸音(ギギギ…等)が包帯内でくぐもった音だと思われる。 素の笑いも幾つかあるが。 擬態は自分の意思で解ける他、興奮するかダメージの貯蓄量が一定を超えると自動的に解除される。 その際、擬態に使っていた躰は見るも無惨な姿に… (パラサイトエンペラー?何それおいしいの?) 「ヒヒ…ヒヒヒヒ…ヒャ------ッハッハッハッハッ!!!!」
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ゆめにさよなら【登録タグ ゆ プーチンP 曲 鏡音リン】 作詞:プーチンP 作曲:プーチンP 編曲:プーチンP 唄:鏡音リン 曲紹介 第3部5曲目 14歳の女の子になってきたと想います。(作者コメントより抜粋) なめくじの本気 愛したことは本当だよ 歌詞 (動画から書き起こし) 信じてたわ ひとりにしないとね☆ 理想じゃない 本当の君がね 助けにくる… ゆめじゃない現実 力なんて必要ないよ?☆ でもまだまだ甘い!髭 しわ ないじゃんよ! 何より遅いわよ? 帰ったら四の字にゃー! 危ない人だから 途中で逃げてよね? 足だけは早いし、、、 だいじょぶ! バックアップはもう刺せないわ でもいいの、、幸せだにゃ いつか失ってしまうから 価値があるのよ! だから 愛してるって言って? 愛してるって言わせたいの! 愛してるって言ってよー! 愛してるって言って? 愛してるって言わせたいの! 愛してるって言ってよー! 最後の日は近いの… これがはじまりで もう嘘はつけないの 全てわすれて 少女 漫画 ヨロシクなセリフ 聞かせなさい! 何度も! バックアップはもういらないわ あたしのココロはここよ☆ 君が戻って来たら 最後の思い出を作る☆ 愛してるって言って? 愛してるって言わせたいの! 愛してるって言ってよー! 愛してるって言って? 愛してるって言わせたいの! 愛してるって言ってよー! ゆめにさよなら☆ ありがとう♥ あたし勝てるかしにゃ?彼に 思い残す事がなくなったら もう消えてもいい! 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 コメント 新曲きた!! -- 名無しさん (2009-05-16 14 09 27) ちょ!!新曲ですか!! -- 名無しさん (2009-05-16 14 11 49) 新曲切なすぎ泣いたwwさすがプーチンP! -- 名無しさん (2009-05-16 14 20 40) 久々のガチネタにちょっとホッとした(笑) -- 名無しさん (2009-05-16 16 15 55) なめくじの本気に泣いた。プーリンは幸せになるべきだ!次回が気になる。 -- 名無しさん (2009-05-16 16 49 16) 泣いた!!まじで -- 名無しさん (2009-05-16 16 49 42) やばい・・・ -- 名無しさん (2009-05-16 20 56 00) 初っぱなから泣きまくりです。エコエコいってたレンが、3部ではすっかりイケレンだ。プーリンも切な可愛かった。みんな幸せになって下さい……! -- 名無しさん (2009-05-16 22 30 04) 新曲が上がってきたって知った瞬間泣いた。曲聞いてまた泣いた。 -- 名無しさん (2009-05-16 22 37 21) 切ないぃよ -- rusi (2009-05-17 09 35 49) 新曲出たばっかりなのにもうこの先が気になって眠れない -- 名無しさん (2009-05-17 11 01 22) さすがプーチンP・・・! みんな幸せになってほしいなぁ -- 名無しさん (2009-05-17 14 22 29) 泣いてたのに、ネタの部分で一気に吹いたwww -- 名無しさん (2009-05-17 17 45 30) レンがああああ~かっこいい!プーチンリンめっちゃ可愛い!フィギュアとか出ないかなあ~、、、。 -- 名無しさん (2009-05-17 19 59 08) 彼って、ドナルド=がくぽ?? -- 名無しさん (2009-05-18 18 01 09) リンの記憶が失われませんように…幸運を祈る! -- 名無しさん (2009-05-18 18 42 54) ぶらぼーにべらぼー☆ -- みゆも (2009-05-18 18 53 04) プーリンのフィギュアがでたら絶対買う -- 名無しさん (2009-05-18 18 59 08) レンがイケレンになった。サンタ服で助けに来て泣いた。 -- 名無しさん (2009-05-18 19 39 18) フィギュア出たら私も絶対買う!レンはやれば出来る子だなぁ。 -- 名無しさん (2009-05-19 09 28 30) バックアップがないって…どっちか死にそうでやだなぁ(涙) -- 名無しさん (2009-05-20 22 04 43) 皆幸せになりますようにorz -- 名無しさん (2009-05-21 08 25 29) やばぃっ何回聴いても泣けるっっ(゚うд´゚) -- 名無しさん (2009-05-25 15 15 48) レン、成長したなぁ;₋; -- 名無しさん (2009-06-03 17 40 49) 泣ける。つか泣いた。 -- 名無しさん (2009-06-09 00 26 11) 次はレンとがくぽ・・・だよね?どうなるんだろ・・・ -- 名無しさん (2009-06-09 17 02 52) みんな幸せになれ! -- 名無しさん (2009-06-17 20 31 12) うん!幸せになってほしい。 -- 名無しさん (2009-06-24 20 14 36) プーPの曲の中でも一番良い展開の曲だと思います。 -- オルゴール (2010-01-04 15 04 24) 名前 コメント
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適当に歩いていたら幻想入り 動画リンク コメント 適当に歩いていたら幻想入り 317人目 作者 郷風 ひとこと 主人公 動画リンク 新作 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る ※この作品のレビューを募集しています。レビューについては、こちらをご覧下さい。
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百合子を本気で口説いたら 執筆開始日時 2021/02/08 元スレURL http //imasbbs.com/patio.cgi?read=18294 タグ ^七尾百合子 ^青羽美咲 ^中谷育 ^松田亜利沙 まとめサイト それからの出来事() アイマスまとめ wiki内他頁検索用 Pドル いちゃコメ シアターデイズ ミリオンライブ 七尾百合子
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私に気付いたら意識してください \アッカリ~ン/ \ハ~イ/ バトロワ、はっじまっるよ~♪ ◆◇ 深夜、月が夜空で輝いている。 星も幾つか姿を見せている。 こんな空の下で、一人目が覚めた。 その者とは、嘉音。右代宮家に仕える者。 自らを家具として扱い、ただ指令に動くだけ。 そんな彼はバトルロワイアルに呼ばれても変わらない。 (黒井………いや、親方様と関係している可能性はないか。 でもこのゲーム……もしかして、親方様直々に挑戦なさっているのでは?!) 嘉音は先ず、親方様である右代宮金蔵が関連してるか気になった。 黒井という人物はまったく知らないし、金蔵と繋がりがあるかなんて分からない。 色々な可能性がある。先ずこのゲームの手配を全て黒井という男がやったのか。 見た所、相当な位の御方なのは間違い無さそうではある。 だが流石にこれだけの用意をするのは負担がかかり過ぎる。 裏に金蔵が関わっていても尚更、負担は重いのは違い無い。 なので先ず嘉音は金蔵も主催者側にいるという可能性を捨てた。 先ず金蔵がこんな事ぐらいであの部屋から飛び出すなどという事が考えられない。 今の状態なら、ある一つの事ぐらいにしか飛びつかないだろう。 ………そう、ある一つ。 それは、黄金の魔女―――ベアトリーチェの存在。 ベアトリーチェこそがこのゲームの主催者だとすれば、負担など関係も無い。 魔女の扱う魔法で、この人数を揃える事が可能だということが説明出来る。 それに生き残れば何でも願いを叶えるという条件があった。 黒井という男のみなら、金で解決出来るものぐらいしか出来ない筈だ。 全ての願いを叶えるのは不可能だ。だが、魔女なら違ってくる。 嘉音は魔法が何処まで出来るかは知らないが、少なくとも人間よりは色々叶えれるとは踏む。 そして、結論を出せばこうなった。 ――この殺し合いというゲームのマスターは黄金の魔女ベアトリーチェである―― 黒井という男は魔女の手駒でしかない。 良い様に踊らされて、最後にはおそらく捨てられる。 同じ様に参加者だって手駒だ。好きに殺し、殺される。 自分は家具。家具としてゲームにそのまま従うべきではある。 ただ魔女の手駒、家具なんかじゃない。自分は右代宮家の家具だ。 白にでも黒にでもなれるこの空間。好き勝手に出来るこの空間。 配当は願い事。得られるのは一人だけ。さて、誰がこれを得るべきだ? そうして、嘉音は参加者を表記した名簿を閲覧する。 (戦人様、朱志香様、譲治様、僕、そして姉さん……親方様はいない、か。 しかし何故、一部だけなんだ……。どうして、全員じゃなく5人限定で……。) 親方様の不在を確認して疑問に抱いたのはそんなこと。 あの日いた者達の中から5人だけを選ぶ事に意味はあったのか。 自分が考えてもそれにメリットなんてまったく無い。 選ぶ理由など、この自分を含めた5人への恨みから。それぐらいだ。 記憶を掘り返せば、数時間前に首を爆破された人は右代宮家とは何の関係も無い一般人だった。 魔女は無差別に人材を選んだのか。元々理由なんてないのか。 ただ楽しむ為にこれを主催したというのか? あまりにもふざけた理由での主催だ。自分は仕える者、暇なんてない。 自分達の不在に本家はおかしいと感じてるのだろうか? これが魔女の起こしたものだと思う者はいるのだろうか? 碑文通りではない。第一の晩がこれだとしても、人数は5名しかこっちにいない。 もしかすれば既に一名が殺害されていたのかもしれない。 親方様は参加者ではない。つまり、主催者と関わっている可能性も十分にあり得る。 主催者は、親方様か――ベアトリーチェか――両名か――。 嘉音は、そこまで考えると自分の能力を確認することにした。 自分の腕に仕掛けられた武器、あれが使用出来るのかどうか。 幻想の剣(カノンブレード)を構えてから出そうとする。 しかし結果は予測済み。首輪には能力制御が加えられていると言っていた。 腕から剣が出せては有利になってしまうから無理とは思っていた。 構えを戻し、次に名簿を取り出したデイパックの中を確かめる。 戦力バランスを崩す唯一の存在、支給品。 支給品次第では戦いをずっと避けないとならなくなる。 さて、その中身には一つの指輪。嘉音はそれに見覚えがあった。 (右代宮家当主の指輪………どうしてこんなところに……いや、偽物の可能性もある) 使用人はそれを持つ者に必ず従わなくてはならない。 その指輪を使用人が手にしたらどうなるのだろうか? それはほぼ無意味なのである。バトロワなのだから。 ここでは指輪のルールが通用するのは嘉音と紗音しかいない。 つまり右代宮家当主の指輪ではあるが、ただの指輪でしかないのだ。 指輪はこのくらいにして、他に入っているものを確かめてみる。 基本支給品とやらはしっかり入っており、もう一つのランダム支給品。 何かの飴。名はヴェルタースオリジナルというものらしい。 説明がついており、食べると6時間の間声が変わる効果があるらしい。 そこまでで、嘉音のランダム支給品は非常に残念な結果に終わった。 武器はなかったということは、不利なSTARTを切ったということだ。 不満しか無いものの、嘉音はそれらをデイパックへ仕舞う。 地図を閲覧する。周りを見ても目立つものはとくにない。 場所の把握は難しい。何か目印となる地点へと向かうのが先ず第一。 嘉音は歩き出す。バトルロワイアルが始まってから初めの一歩であった。 嘉音が殺し合いに乗ってるかどうかと言えば、どっちでもない位置だった。 主催の言う通りに殺し合いをするのも、反逆しにいくのも自由。 自分の方針の決定法は、人との出会いで考えていた。 参加者50名という数の中、どれくらいの人物が殺し合いをするか。 皆が皆、乗っているというのなら自分もそれにつけばいい。 逆に対抗をするつもりなら協力すればいい。 初めに会った参加者が話も聞かず襲ってきた場合も考えてある。 そこから退避し、話が出来る参加者に出会うまで自己保守に走る。 嘉音はそんな感じで方針を定めるつもりであった。 嘉音自身の目的はある。 右代宮の一族、仕える身ではあるが良い印象はない。 一族は正直、今はどうでもよかった。 全員を救出して右代宮家へと戻る事などもう不可能なのだから。 使用人として、無様な結果になることはもう免れない。 故に、初めに出会った者によって方針を定めることにしたのだ。 出会った者に仕えるなんて事はしない。 じゃあ、その目的とは? 紗音。彼女を見つけ出して共にこのゲームを乗り越える事。 全員を救出出来なくても、紗音だけは助けたい。 万が一、紗音がこのゲームから退場した場合はこの盤を滅茶苦茶にする。 ゲームが崩壊するぐらい、向こうにとって痛手となる行為をしてやる。 何をするかはまだ考えてないが、そういうことをするつもりだ。 主催が倒せなくてもいい。紗音と共に脱出して右代宮の本家へと戻る。 そしてこの事を報告する。それが自分の目的だ。 ……………。 そうして、嘉音は夜道を歩く。 潮の音が聞こえる道、電気の少ない道を。 嘉音の人生は参加者次第である。 ◆◇ あれー!?あかりの出番はー!? えー、映ってなかったのー!? そんなぁぁ……… そんな影の薄い主人公は嘉音の近くにいます。 ただし、気付かれませんでしたとさ。 めでたし、めでたし。 せっかくなので、おまけとして開始の姿を少し公開致します。 ―――赤座あかりのSTART――― ななな、何あれ……殺し合いって、どういうことなのー!? ↓ どうしよう……あかり、そんなの出来ないよー………。 ↓ 取り敢えず支給品っていうのでも見てみようかな……? ↓ これが名簿かな?………えええ、皆もいるのー!? ↓ どうしよう……絶対に無理だよー………あかり、どうしたらいいの……? ↓ ……そうだ!皆を探してみよう!皆を助けてみよう!そうしたら、きっと出番も………。 ↓ よーし、頑張ろうー!あっかり~ん!! ↓ さっきの人、気付いてくれなかった……… やっぱりあかりって………ううん、今はそんな場合じゃないよね! 今は出番よりも、皆が大事だよね!うん、急がなきゃ! ↑ 今ココ ―――以上、赤座あかりのここまでの形跡でした。 【F-5 海辺周辺道路・一日目/深夜】 【嘉音@うみねこのなく頃に】 【状態】健康 【服装】使用人の服 【装備】なし 【道具】基本支給品 右代宮家当主の指輪@うみねこのなく頃に ヴェルタースオリジナル@ゆっくり何進の修羅緊縛プレイ 【思考】基本思考:初めに合った参加者次第で方針決定。最終的には姉さんと共に脱出。 1、姉さんが死亡した場合、このゲームを滅茶苦茶にする。 2、話が出来る参加者に会うまでは自己保守 ※主催者がベアトリーチェではないかと推測しています。 【F-5 海辺周辺草むら・一日目/深夜】 【赤座あかり@ゆるゆり】 【状態】健康 \アッカリ~ン/ 【服装】七森中学校制服 【装備】なし 【道具】基本支給品 不明支給品1~3 【思考】基本思考:七森の皆を探しつつも、人を助ける。 1、今は出番よりも皆が大事!! ※【右代宮家当主の指輪@うみねこのなく頃に】 六軒島に立つ右代宮家の館―――黄金の魔女は甦る。 この指輪を持つ者に使用人は必ず命令に従わなければならない。 ※【ヴェルタースオリジナル@ゆっくり何進の修羅緊縛プレイ】 私のおじいさんがくれた、はじめてのキャンデー。 それはヴェルタースオリジナルで、私は4歳でした。 甘くてクリーミーで孫にあげるのは勿論ヴェルタースオリジナル。 しかし出典はゆっくり何進。普通の飴ではない。 何と、この飴を食べる事で6時間の間、声が変わるのだ sm001 SHOOT! 投下順 sm003 小さな小さな女の子の小さな企み START 嘉音 sm000 [[]] START 赤座あかり sm000 [[]]
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第3章 2日目 今日から短縮授業。もう冬休みは近い。どうりで寒いはずだ。さらに追い討ちをかけるように眠い。昨日遅くまで小説づくりをしていたせいだ。寒さと眠さに打ち勝ち、やっとのことで布団から脱したころには、目覚ましをセットした時刻をだいぶ過ぎており、慌てて支度をして家を飛び出した。睡眠不足の体には寒さと果てしなく続く坂は堪える。 わたしは小走りで坂を登りながら昨日の不思議な出来事について考えようとした。わたしが思いを寄せる人が、急に部室にやってきた。ここまではわたしの書いている小説そのものだ。しかし、小説では泣き崩れるわたしを心配した彼が声をかけるのに対し、現実では何のきっかけもなくいきなり彼が部屋に飛び込んできて、わたしのことを『宇宙人』と言う。事実は小説より奇なりというがいくらなんでも、奇怪すぎるだろう。もしかしたら、昨日の出来事はわたしが部室で居眠りをしていたときに見た夢なのかもしれない。そう思えてくる。 わたしが寒さと眠さと戦いながら坂を登っていると、背後から元気な声が聞こえた。 「おはよう」 朝倉さんだった。彼女はわたしと同じマンションに住む同級生でわたしの唯一の友人だ。 「長門さん。今日も眠そうな顔して。どうせ、夜遅くまで小説書いてたんでしょう」 彼女は驚くほど、勘が鋭く、彼女には隠しごとはできそうもない。小説を書いていることも彼女だけは知っている。 「ところで」 朝倉さんは急に笑顔になる。 「昨日、彼に会ったでしょ」 これにはたまげた。なぜ、そんなことまで知っているのか。部室に盗聴器でもあるのではないか。 「うしろ」 彼女が指さした後方に彼がいた。 「いま、追い抜いてきたんだけど彼、入部届けを持っていたの。あれ文芸部のでしょ」 よくもまあ、そんなところまで観察できるものだと関心してしまう。 「彼、文芸部に入るつもりなの」 「わからない。彼が昨日いきなり訪ねてきた」 「彼の様子はおかしくなかった」 「……どうして」 「昨日、様子が変だったの。わたしを見るなり、『どうしてお前がここにいる。それはお前の机じゃない。ハルヒのだ』って言うのよ。ハルヒって子が誰だか知らないけど、とにかく様子がおかしかったわ。昨日まで特に変わった様子はなかったんだけど……何か変なこと言ったりしなかった?」 「特に変わったことはなかった」 別に彼を擁護しようと思ったわけではないが、何か特別な事情を抱えているだけで気が変になっているわけでもないように思えたのでそう答えることにした。 「とにかく、彼には注意した方がいいわ。文芸部に来たのも何か関係あるかもしれないし」 やはり彼が部室に来たのは、文芸部に入部しようと思ったから……ではなく別の理由があるのだろうか。もしそうなら、彼はもう来ないかもしれない。不安がよぎった。 授業が終わり、部室に向かう。いつもより歩速が速いのは気のせいではないだろう。 彼は来てくれるだろうか。わたしは部室で1人待ち続けた。 コンコン ノックの音が沈黙を破る。 「どうぞ」 扉がゆっくり開く。彼だった。 「また来てよかったか」 でも、彼がどんな顔をしていたかはわからない。恥ずかしくて、顔を上げることができず、視線は本に向けていたからだ。彼は部室に入り、鞄を部屋の隅に立てかけて、本棚を眺めていた。 沈黙。 わたしは何かしゃべらないといけないと思ったが何を言っていいかわからず、黙って本を読んでいた。本の内容なんて頭に入らなかったのだが。 沈黙を破ったのは彼だった。 「全部、お前の本か?」 「前から置いてあったのもある」 わたしは持っていた本の表紙を見せて、 「これは借りたもの。市立図書館から」 必死に会話をつないだ……つもりだったが、ここで会話が途切れてしまった。 再び気まずい沈黙が続く。 何か話しかけなければと思うが、こういうときどういう話をすればいいのだろうか。わたしがおろおろしているとまたしても彼が沈黙を破ってくれた。 「小説、自分で書いたりしないのか?」 唐突な質問に、もしや彼はわたしが小説を書いていることを知っているのではないかと思い冷や汗をかいたが、冷静に考えてみれば彼が知っているはずないか。 「読むだけ」 また沈黙。 ここで、書いているとでも言えば、会話が続いたのかもしれないが、それはそれで恥ずかしいし、まだ会話が途切れる方がましか。 彼はわたしとの会話をやめて、本棚に目を移していた。せっかく来てくれたのに……このまま、帰ってしまえばもう会えないかもしれない。自分の話術のなさに絶望している場合ではなく、必死に話題を探した。彼は読みたい本を探しているのか、本棚から本を取り出しては本をパラパラとめくり、再び本を戻すということを繰り返していた。彼はどんな本が好きなのだろうか。 彼はある本を手にし、念入りに見ていた。それは海外SF大長編で、わたしが本好きになったきっかけを作った本でもあった。 彼が本をめくっていると ヒラリ 1枚の栞が落ちた。彼はそれを拾い上げ、凝視している。 彼はわたしの元に来て、その栞を見せた。 「これを書いたのはお前か?」 そこには 『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』 と書かれている。しかもわたしの字で。 わたしは字に特徴がある。無機質な字とよく言われる。 そこに書かれている字はそんなわたしの字の特徴をしっかり捉えていた。 しかし、わたしがこんな文を書いた記憶はない。 「わたしの字に似ている。でも……知らない。書いた覚えがない」 「……そうか。そうだろうな。いや、いいんだ。知ってたらこっちが困ってたところだ。 ちょっと気になることがあってな。いーや、こっちの話で……」 こっちの話? やはり様子がおかしい。彼はこの部屋で何がを探している? そして、その手がかりがあの栞なのだろうか。 「今日は帰るよ」 突然の宣言だった。 「そう」 ダメだ。このまま帰ってしまえば2度と話すこともないかもしれない。わたしも本を鞄にしまい込み立ち上がり、一緒に帰ろう……その台詞が言えない。わたしはただ彼が帰ろうとする姿を見るだけだった。そんなわたしに気づき彼はわたしに声をかけてくれた。 「なあ、長門」 「なに?」 「お前、一人暮らしだっけ」 なぜ、知っているのだろうか。朝倉さんがわたしのことをいろいろしゃべっているのだろうか。 「……そう。来る?」 「どこに?」 「わたしの家」 今日一番会話が続いた。なんて、言っている場合じゃない。大胆なことを言ってしまった。 言ってしまったあと、しまったと思った。 「……いいのか?」 「いい」 そうして、彼と一緒に下校し、家に行くことになった。 彼と肩を並べ、坂を下った。緊張のあまり何も話すことができないままマンションに着いた。家に着き、彼をリビングに案内し、わたしはお茶を煎れる準備をした。わたしがお茶を持ってリビングに戻ると、彼は畳の部屋を指しこう言った。 「この部屋、見せてもらっていいか?」 特に断る理由もなかったのでわたしは承諾することにした。 「どうぞ」 「ちょっと失礼する」 この部屋はわたしの寝室だが、布団は押し入れにあるので今は畳しかない。彼は部屋に何もないことを確認するとすぐに襖を閉じ、わたしに両手を開いて見せた。彼の時折見せるおかしな行動。それが何なのかわたしにはわからない。考えたところで解りそうもないし、彼に聞けばまた宇宙人やらアンドロイドやらの話を聞かされるような気がして聞くのを躊躇した。 ただ、これだけは確認しておきたい。彼が図書館でのことを覚えているのか。もし彼があのことを覚えていないのならば、彼はわたしのことを何も知らず、単にわたしを宇宙人と勘違いして文芸部に来たことになる。わたしは絞り出すように言った。 「わたしはあなたに会ったことがある。学校外で。覚えてる? 図書館のこと。あなたがカードを作ってくれた」 「お前、」 彼は目を見開いた。彼の反応でわかった。彼は知っている。わたしは嬉しくなった。 「五月半ば頃。わたしが北口駅近くの市立図書館で……」 わたしは必死になって図書館での出来事を詳しく話した。 「それが、あなただった」 言い終えた後、わたしは後悔した。彼は何も言わなかったからだ。わたしも何も言えなくなった。 沈黙が続いた。 ピン、ポーン 沈黙を破る突然のインターホン。誰だろう。 わたしは立ち上がり呼び鈴に出た。 「長門さん。朝倉です」 わたしは動転する。 「おでん作ったんだけど作り過ぎちゃったから一緒に食べようと思って」 「いまは……」 「どうかしたの?」 「いや、その……」 「忙しいんだったら、長門さんの分だけ置いていくわ」 まずい。中には彼がいる。玄関から部屋の中の様子がわからないようにリビングに続く扉をしめれば……ダメだ。玄関には彼の靴が置いてある。靴を下駄箱に隠して……彼が物音を立ててればバレてしまう。とにかく扉を開けるわけには…… 「とにかく開けて」 そのまま追い返すわけにもいかないし、変に隠して誤解を生むともっとおおごとになるとも思い、無条件降伏をしてしまった。 リビングに入ってきた朝倉さんは彼を見て 「あら? なぜ、あなたがここにいるの? 不思議ね。長門さんが男の子を連れてくるなんて。まさか、ムリヤリ押しかけたんじゃないでしょうね」 「お前こそ、なんだってここにまで登場するんだ」 「わたしはボランティアみたいなものよ。あなたがいることのほうが意外だな」 朝倉さんは大きな鍋をコタツの上に置いた。 「作り過ぎちゃったかしら。ちょっと熱くて重かったわ」 なかなか扉を開けないわたしに対する嫌みにしか聞こえなかった。 わたしは箸の用意をするという名目で、キッチンに避難した。朝倉さんは彼と話していた。 わたしは朝倉さんは彼の会話をキッチンで聞きながら食事の準備をした。 「朝倉が作ったのか?」 「そうよ。大量に作ってもそう手間のかからない物は、こうして時々長門さんにも差し入れるの。放っておくと長門さんはロクな食事をしないから」 「それで? あなたがいる理由を教えてくれない? 気になるものね」 「あー、ええとだ。長門とは帰り道に一緒になって……。そう、俺はいま文芸部に入ろうかどうか悩んでいる。そいつをちょっと相談しながら歩いてたんだ。そうしているうちにこのマンションの近くまで来たからさ、話の続きもあるしで、上がらせてもらった。無理にじゃないぜ」 彼は嘘を紡いで、必死にごまかそうとしていた。 お皿の上にお箸とからしのチューブを載せてリビングに運ぼうとしたそのとき、リビングに入ろうとするわたしと、出ようとする彼がぶつかりそうになった。 「あ!」 「帰るよ。やっぱ邪魔だろうしな」 彼はそう言うとわたしに背中を向けた。 とっさに彼の腕をつかんだ。邪魔なんかじゃない。彼にいてほしかった。 わたしが何かを言う前に彼は 「――と思ったが、喰う。うん、腹が減って死にそうだ。今すぐ何か腹に入れないと、家まで保ちそうにないな」 彼はリビングに戻り、わたしと彼と朝倉さんで食卓を囲んだ。 ◇◇◇◇ 食事中は、なぜか彼の元気がなく、朝倉さんの声しか聞こえなかった。 食事が終わり、朝倉さんが腰を上げ 「長門さん、余った分は別の入れ物に移してから冷凍しておいて。鍋は明日取りに来るから、それまでにね」 彼も続くように 「それじゃあな」 といい部屋から出て行った。 そして、彼は戸口で、小さな声で囁いた。 「明日も部室に行っていいか? 放課後さ、ここんとこ他に行くところがないんだよ」 その言葉を聞いてわたしは安堵した。 そして2人が帰って、間もなく――ちょうど鍋に残ったおでんを器に詰め替えているとき――再び訪問者を知らせるベルがなった。朝倉さんだった。 「ちょっと、忘れ物をしちゃって。入っていい」 朝倉さんが忘れ物をすることはほとんどなく、それはめずらしいことだった。 「どうぞ」 「あった。あった。」 朝倉さんはリビングに置いてあったケータイをとり、ポケットにしまうと表情が険しくなった。 「ところで、長門さん。キョン君とはどういう関係なの」 どういう関係かと問われても、同じクラブに所属する知り合いでしかない。わたしは彼に好意を持っているがそれは、わたしが勝手に思っていることなので黙っておく。 「じゃあ、なんでキョン君を家に上げたの」 答えに窮した。朝倉さんはこたつをパンとたたき 「1人暮らしをしている女の子が、男の子を家に上げるってどういうことかわかるわよね」 「そんなつもりは」 「長門さん。あなたにそのつもりがなくても相手は誤解するわ。小学生じゃないんだから、家で遊んで、はいさようならとはならないのよ」 「彼には帰りにわたしから釘を刺しておいたけど、あなたも自分のことは自分で護りなさい」 朝倉さんが彼にどう釘を刺したか気になったが、さすがに聞けなかった。 朝倉さんが帰り1人になった。いつも1人なのだが、賑やかな部屋が急に静かになると寂しさが増す気がした。金魚にえさをやって気を紛らわそうと思ったが、えさの入った袋はほとんど空になっていた。 袋を逆さにして、ビニールにこびりついた欠片をふるい落として、金魚に与えたが、それだけでは足りないらしく、彼らは水面で口をパクパク開けていた。明日、えさを買いに行かないと。そういえば、このえさはどこで買ったんだろう。えさを待つ金魚を眺めるのもなんなので、部屋の隅から原稿用紙を引っ張り出し、文字を紡ぐことにした。 わたしは昨日書いた小説の続きを書き始めた。 ◆◆◆◆ 彼が入部して1週間ほど経ったころ。いつものように昼休みに彼と弁当を食べていたときのことである。 「機関誌を作ろう」 こんにゃくをつまみながら彼は突然何かを思いついたように言った。私も彼も部活に慣れてきた頃だった。もちろん廃部の危機が免れたわけでもない。彼が入っても部として定員割れに替わりはなく廃部の危機は変わりない。そんな危機的な状況下で彼が必死になって考えてくれた打開策が機関誌作りだった。 「定員割れだったとしても、活動実績があれば廃部は免れるかもしれないし、部の宣伝にもなり、新入部員が入ってくるかもしれない」 私は彼の提案を全面的に賛成した。 『本を読まない人が本を手に取るきっかけを作る』機関誌にしよう。という目標を掲げ、機関誌作りが始まった。といっても機関誌作りは彼も私も初めてで何をすればいいのかわからない。昔活動が活発だった時に文芸部が作った機関誌を引っ張り出した。そこには小説の書評や部員の書いた短編小説が掲載されていて、国語の教科書ぐらいの分厚さはあり内容量は多い。これを作った人はさぞかし苦労したに違いない。彼は過去の機関誌を眺め、眉間にしわを寄せている。 「ユキ、小説を書いたことはあるか」 「ない」 本当だ。 「俺も小説は書けないし、書いたところでそんな駄文を載せれば読んだ人が迷惑だ。かと言って書評だけっていうのも寂しいし」 何か妙案はないのだろうか。私も彼も頭を抱えた。 「そうだ。生徒に好きな本は何かアンケートをとってその結果を載せるっていうのはどうだ。 アンケートを集計して、好きな本ベスト30を載せる。そして、ランクインした本の書評を書く。これなら普段、本に興味ない人でも機関誌を手に取るきっかけになると思うんだ」 そうして機関誌作りが始まった。機関誌は北高生が選ぶ好きな本ベスト30と文芸部オススメ本の2部構成となった。私はパソコンに向かいオススメ本の書評を書き、彼はアンケート作りを始めた。機関誌作りが始まって、以前より格段に忙しくなり、本業であるはずの本を読む時間はめっきり減ってしまった。でも、決してつらくはなかった。 それから数日経ったある日。私は一人部室で書評を書いていた。 彼はアンケート用紙を配りに行っている。 バン ドアが勢いよく開く。 私は彼が帰ってきたのだと疑いもしなかったのだが、そこには女の子が立っていた。 彼女は部屋を見渡し 「あなたしかいないの? あなたが部長? 」 「そうだけど」 「私、ナツ。1年よ。ここに仮入部するから」 いきなりそう言うので、なぜ? と思ってしまったけど、今でも部員は足りない。大歓迎だ。 「そう。私はユキ。あなたと同級生。よろしく」 「ところで、文芸部って何するところなの」 「え?」 思わず声に出してしまうほどの問題発言を彼女は言った。ここは笑うところなのか? 私が困り果てていると彼が戻っていた。 「あら、あなたも部員? 意外ね。今日から仮入部することにしたから。よろしく」 会話から彼と彼女が顔見知りだとわかった。 「なんで文芸部に仮入部しようと思ったんだ」 「あんたが、アンケートを配っているのを見たから。文芸部は実質休部状態って聞いていたからノーマークだったのよ」 「言っておくが、ここはまじめなクラブだ。本に興味がないならいても楽しくない。冷やかしなら帰ってくれ。」 彼の強い口調に少し驚く。 「冷やかしじゃないわよ。それに楽しいか楽しくないかどうかは自分で判断するわ」 「そうかい」 そう言うと、彼は彼女を相手にせず、集めてきたアンケートを机に置き集計を取り始めた。 彼女は何もすることがなく呆然と立っている。私は、パソコンから一旦離れ、彼女に本を渡した。 「私が好きな本。読んでみて? 」 「ありがとう」 彼女は本を開けたが5分と経たないうちに閉じた。 「私あんまり本読むの好きじゃないの。ここにいても何もなさそうだから帰るわ」 それは退部宣言のように聞こえた。せっかく興味をもってくれたのに。 「ナツ……さん。」 私は彼女を呼び止める。 「また本を読みたくなったら来て。本は本当にたくさんある。あなたが気に入る本も絶対あるはず。待ってるから」 彼女は何も言わず部屋を出て行き、部室に私と彼の2人が取り残された。 「ユキ。あいつのことは知っていたか」 「ナツさんのこと? 今日来るまでは知らなかった」 「俺は同じクラスだからよく知っているんだが、あいつはこの高校に入学して間もない時期にすべてのクラブに仮入部して、その日に辞めたそうだ。 それ以外にもいろいろ奇行をしてこの学校じゃちょっとした有名人だ。 今日来たのも冷やかしだ。期待しない方がいい」 「そう」 私はせっかく来てくれた新入生がただの冷やかしだと分かり落胆した。 しかし、ナツはそんな落胆をみごとに裏切ってくれた。 「おっはよう」 部室にナツの明朗な声がこだました。 「おはよう」 私は微笑む。私はその時、書評を書き、彼はアンケートの集計をしていた。ナツには彼と一緒に集計の手伝いをしてもらった。入部早々アンケート集計の手伝いをさせるのもなんだが、本に興味がない彼女に本を読めというのはもっと酷か。って本が好きじゃないのに何で文芸部に入ろうとするのがおかしいのだが。 この日からナツは毎日、部室に来るようになった。すべてのクラブに仮入部して、どこのクラブにも属さなかった彼女が、文芸部を選んだ理由は何なんだろうか? この時の私にはまだ、その理由はわからなかった。 それから数日後の放課後、部室に行くと2人の声が聞こえてくる。 「あほ! もっと右に寄せるのよ」 「おまえの言ってる通りにしてるだろ」 「とにかく私に従いなさい」 はじめはナツの破天荒な発言にも驚かされたが、いまでは彼女の元気な声が心地よい。彼とナツは表紙作りをしていた。書評はすべて私が書くことになり、彼はアンケートと印刷、製本を担当することになった。ナツは彼の補佐をしている。私も早く書評を書かないと。 文芸部にナツが来てから、部室も少しずつ変わっていた。殺風景だった部室に物が増えていった。冷蔵庫に、食器棚に、コンロまで。文芸部は火気厳禁なのだが…… 昼休みの光景も一変した。彼はナツと学食へ行くようになり、私は1人で弁当を食べることが多くなった。 ナツが来てから2週間ほど経っただろうか。 書評を書くことが日課になり、部室に来て本ではなくパソコンの電源を押すことに何の違和感も持たなくなった頃、その仕事は終わってしまった。書評を書くことはなかなか骨の折れる作業で、この重荷から逃れることを願っていた。しかし、習慣というものは恐ろしいもので、いざ終わってみると手持ちぶさたになってしまった。 ナツと彼は印刷室にこもっているため部室には私1人しかいない。書評を書くというわたしの役目は終わり。あとは彼とナツに任せよう。私の本職が本を読むことであることを思い出し、話の佳境で読むのを中断していた本を開け、久しぶりの読書を堪能しようと思った。久しぶりの読書。楽しいはずだ。 しかし、私しかいない部室は孤独を感じさせた。私は寂しかった。 ◆◆◆◆ 小説を書くのは難しい。何度も壁にぶつかり頭を悩ます。自分の発想力、表現力のなさに幾度愕然としたことか。しかし、実を言うとここまでは割と簡単に書けたのだ。でも、ここから先、とりわけ結末がうまく書けなかった。わたしの頭の中では構成はすべてできていた。でも、なぜかペンが重たかった。 第4章につづく
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このページはこちらに移転しました 初音ミクの歌 作詞/カリバネム 地獄を笑い飛ばすような 温かい君を失った 愚かな口を尖らせてた ズルばかり 僕は幼い日 新しい遊びにおぼれた 知らんぷり 甘いモンタージュ 忘れたくないことばかりが 何度でも星空に見えた もしもいやな顔 浮かべてた 愚か者 僕は魚の目 おかしくてあすも 積み上げる 恋してた 煙にまみれて 当てのない旅路 君にあと一度だけ とろける恋を歌わないで 僕だけの愛の人でいて 行き先に果てはなくっても ズルしても 緑の死神 端から世界が壊れても いじめてる 君は作り物 ぼやけたらふいに消えそうで さようなら 松やにの香り ゴミ箱の僕が 君にあと一度だけ 壊れていいよ 壊れていいよ 壊していいよ 壊していいよ 子どもみたいに求めて もしもいやな顔 浮かべてた 愚か者 僕は魚の目 おかしくてあすも 積み上げる 恋してた 煙にまみれて 当てのない旅路 君にあと一度だけ 端から世界が壊れても いじめてる 君は作り物 ぼやけたらふいに消えそうで さようなら 松やにの香り ゴミ箱の僕が ネジ無しの僕が 君にあと一度だけ
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Format Title Artist Label Model Number Release Press 7 さよなら 山口兄弟 HMV RECORD SHOP HR7S152 2019/10/02 - 82967729_2619315251500331_4543947761669310361_n.jpg Side Track Title Produce A 1 さよなら TAKASHI TESHIGAWARA a.k.a. Tessie B 2 せんべろ TAKASHI TESHIGAWARA a.k.a. Tessie PERTAIN MP3 この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。 この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。 この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。 この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。
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200 :まさよ編 :2006/02/10(金) 02 59 17.46 ID fpd7DsmP0 ? 第4幕さようなら雄一郎 「雄一郎のこんなに大きくなちゃってぇ・・・」 まさよが微笑を浮かべると俺の物を更に刺激する。 「早く出してぇ・・・・・残さないからぁ」 まさよは普段見せないような表情を見せる。その時だった。 「ユウちゃん・・・こんなの見せられたら我慢できないわぁ」 「バ、いや姉ちゃん」 「いいよねぇ・・・もういいよねぇ・・・・私は18歳なんだもん」 そういうと姉ちゃんは俺の唇を奪った。 「まさよちゃんもキスしよ・・・・」 「いいよおねえちゃん・・・・・」 俺の真上で女同士がキスをする。とても濃厚な・・・・・ 腹の上に二人の唾液が落ちてくる。姉ちゃんは右腕を伸ばしてまさよの大事な部分を軽く撫でた。 まさよは少し困った顔をする。 「うふ、まだ慣れてないんだぁ」 「そんな・・・に・・・・指を入れないでぇ・・・・おねえちゃぁん、だめぇ・・・」 「まさよちゃん、私のも触って・・・・」 まさよの手を掴むと姉ちゃんは自分のに手を入れさせる。 「んあ!忘れてた・・・・処女膜まで戻ってるんだ、じゃあもっと優しく・・・ユウちゃんもみていてね」 「お姉ちゃん・・・もっかいキスしてぇ」 「もぉあまえんぼさん」 つづく 364 :まさよ編 :2006/02/10(金) 23 07 56.46 ID fpd7DsmP0 ? ふたりの唾液が混ざり合う音が俺を刺激する。 「ふふふ・・・・ユウちゃんうらやましかったかな?」 「お姉ちゃんだって女の子って気持ちよさが男より違うもん」 俺は少しその快感を味わってみたくなった。 「あーユウちゃん今女の子になってみたいって思ったわねー」 「そうだよね・・・・こんなにきもちいいんだもん・・・・ああ、お姉ちゃんまだぁ」 370 :まさよ編 :2006/02/11(土) 00 01 06.14 ID 4z0D+iw+0 ? 「だぁめぇ、ユウちゃんがさびしがってるじゃないの」 「そんなぁ・・・雄一郎も女の子にしちゃおうよ」 「あ、そうね。それらな3人で気持ちいいかぁ、じゃあユウちゃんごめんね」 俺の腕に激痛が走る。姉ちゃんは新薬を隠し持っていた。 「うぁああああ!」 血液が沸騰する感覚に襲われる。 その時、まさよが股間から俺のものを引きちぎった。 「ほぉらお世話になったものが取れちゃったよぉ♪大丈夫もう子宮の形成が始まった。あ、乳首も変化してきてる」 「うあぁぁあぁあっさあ、やめてくれー!!」 375 :まさよ編 :2006/02/11(土) 00 16 53.81 ID 4z0D+iw+0 ? カバ! 「何、もう昼だよ!いいごみぶんだよねぇ~」 僕は汗びっしょりになって起きる雄一郎に少々嫌味をぶつけてやった。 「うるせぇ!よくも引きちぎってくれたな!」 「はぁ~何言ってんの?」 意味の分からない事を言うと雄一郎は部屋を出て行く。 「女の子にされる夢でもみたか?まぁいいやお昼の用意だ!」 掃除に適当なところで区切りをつけると僕はお昼の用意を始める事にする。 ここに来てはや2ヶ月、この身体にも精神的にもコントロールが聞くようになってきた。 雄一郎も代わった。2学期から転校して学校にも通うらしい、ごはんも一緒に食べるようになった。 全てが順風満帆だ。後は・・・・雄一郎とSEXすることを除いては・・・ 「ごはんだよー」 僕の声で雄一郎が降りてきた。 「またそうめんか?」 「お中元のがたくさんあるの、しかたないじゃん」 昼のニュースを見ながら二人でそうめんをすする。 すると興味深いニュースが流れていた。 379 :まさよ編 :2006/02/11(土) 00 44 17.57 ID 4z0D+iw+0 ? 「次のニュースです。ホームレス保護法に使用されている女体化新薬を高齢者にも適用できる事となり、全国で初めて茨城県の老人ホームで今日投薬が行なわれました。 投薬を行なったのは茨城県の養護老人ホーム長寿園の希望者男女15人で、関係者が見守る中次々と美少女化していきました」 可愛い姿の女の子達が老人ホームを後にする様子が映し出される。 「投薬を受けたグループはこの後近くの病院で検査、人格安定措置を受けた後、区役所に自ら出向いて戸籍の変更しました。グループの一人は取材に対し、 全てが一新されました。新しい自分を見つけたようで孫娘と一緒にこの後秋葉原のメイド喫茶でアルバイトしますと元気よく答えてくれました」 アナウンサーは紙をめくると次ぎのニュースを読み出す。 「小泉総理大臣は女体化新薬を高齢者にも投薬可能する事で大幅な年金の削減と少子化問題解決に見切りがついたと発表しました。」 内容を淡々と読むアナウンサーをジッと見つめる。 「また自民党の最年長議員猪田太郎議員76歳も自ら女体化新薬を投薬し今日取材に応じました」 VTRにあどけない少女が写る。 「14歳になってしまいましたぁ。ちょっと薬利きすぎですよね、これからも頑張りますよ」 ニッコリ笑う少女に僕は少々政治の不安を抱いた。 385 :まさよ編 :2006/02/11(土) 00 57 27.09 ID 4z0D+iw+0 ? 「今入って来たニュースです。今日未明東京都世田谷区のコンビニ刃物と拳銃を持った男が乱入し レジにあった現金20万円をもって現在も逃走中です」 その後映し出された防犯カメラの映像に僕は愕然とした。組時代の弟分栢山誠治(かやませいじ)だった。 思い出される過去の記憶、組の抗争時僕は彼を捨てて逃げた記憶。 本当に慕っていてくれたのに・・・・昔の記憶が少女の心をズキズキと痛ませる。 「どうしたんだよ?」 雄一郎は心配そうに見ている。 「な、なんでもないよ。ほらぁもっと食べなさい、いっぱい茹でたんだから」 390 :まさよ編 :2006/02/11(土) 01 18 13.86 ID 4z0D+iw+0 ? 雄一郎が二階に戻ると僕は少し座り込む事にした。 やはり昔の記憶は僕を苦しめるのか・・・・本当の女の子にさせてはくれないの? 「いたいよぉ・・・心がいたよぉ・・・」 おそらく罪悪感を濃くされているのであろう、普通のホームレスの価値観を消すために・・・ そして記憶とのバランスが崩れ言い表せないような罪悪感が心の痛みとなって襲う。 『少し表へ出よう』 僕はフラフラと表に出て行く、少し風に当たればましになると思った。 392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/11(土) 01 33 58.13 ID 4z0D+iw+0 ? 初夏の風が僕の頬に当たり慰めてくれるように撫でてくれる。 僕はもう工藤正義じゃない、僕は工藤まさよ、幸せなこの家の居候・・・・ 深呼吸を何回もしてそう言い聞かせる。そうしているうちに少し気分も晴れてきた。 「よぉーし!帰ってお買い物いこ!」 僕は玄関に手をかけた。その時だった。 「組長は即死だったよな・・・・」 僕の身体を電流が流れる。栢山が物陰からユラリと現れた。 「どちらさまでしょうか?」 平然を装うかのように僕は笑顔で振り返る。 「あんたがよく知ってる栢山ですよ」 「・・・・・・」 ポケットから銃が見えているのを僕は確認した。 「別の場所で話しましょう・・・・」 「いいだろう」 396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/11(土) 01 55 18.84 ID 4z0D+iw+0 ? 銃を突きつけられながら僕は坂の上にある墓地に向かった、雄一郎と最初に喧嘩した場所。 栢山は用意周到だった、道からは見えない木の枝に僕の両手を縛り付けると足も縛られる。 そして勝ち誇ったような目で僕を見下すと僕の顎を片手でつまんだ。 「あんたが昔女をこうやって自分の方に向かせてたよな?」 物凄い嫌悪感だった、昔平気でやっていた事が女の子になってやられると嫌なものだった。 「なぜ分かったの?」 「ふはは、そうかいもう女言葉しか離せないのか。まぁいいさ教えてやるよ」 「キンタマウイルスって知ってるか?それに役所のお役人様がかかってお前らの一覧が流失ってねまぁITの怖さだな」 「そう・・・」 僕は小さく呟いた。 「それにしても可愛くなっちゃって!その服やエプロンもご主人様のご趣味か?」 「やめて、そんなんじゃ」 「こんな所まで変えられるのか・・・」 栢山がナイフで僕の服を裂いた。 「ブラジャーまでつけてんのか?兄貴しかもピンクの」 ニヤリと下品な笑いを浮かべるとスカートが裂かれた。 「おうおう上下ピンクでこりゃ同見ても女子高生みたいだなまさよちゃん」 栢山はそういうと僕の胸をブラ越しに鷲掴みしパンティの上から僕の大事な部分を触ってくる。 「へぇ・・・こんな所まで作りこまれてるのか?」 「やめてぇ・・・触らないで」 僕は泣いてしまった、行為の恐怖と自分の過ちに・・・・・ 401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/11(土) 02 17 06.39 ID 4z0D+iw+0 ? 僕の身体に触りながら耳元で栢山呟いた。 「自分だけ純真無垢な少女になろうとしやがって・・・・でもな記憶があろうとなかろうと お前のその身体に流れているのはどす黒い血なんだよ」 「言わないでぇ・・・・・」 「まぁいいさ。記憶が消されているなら玄関で頭吹っ飛ばして帰ろうかと思ってたんだ。しかし、乙型の障害でもないな。 「ぼ、ぼくは記憶除去すら行なわれていないの」 「そうか、ならいいさ。まぁこの薬を打つことができるんだからな」 栢山はポケットから赤い液体の入った注射器を出す。 「そ、それは女体化新薬・・・・」 僕は驚いた。女体化新薬は政府指定の病院及び指定保管場所に厳重に管理されているはず。 「そうだ、ご名答。ところでこの薬2回打ったらどうなるか知ってるか?」 僕は無言で首を左右に振る。 「男に戻ると思うだろ?違うな遺伝子が暴走して身体が破裂するか急激な若返りで卵子にまで戻るかだ」 「まぁそれを試す前に綺麗になった兄貴の裸を見てやるぜ」 栢山はそういうと僕のブラをナイフで切り落とした。 550 :まさよ編 :2006/02/11(土) 23 17 59.69 ID 4z0D+iw+0 ? 「もう昔にドスで切られた傷も残ってないのかよ・・・」 「もう言わないでぇ・・・・殺すなら殺しなさいよぉ・・・・」 「まだ処女なんだろ?せめて処女ぐらいは奪ってやるよ」 僕のパンティが脱がされると栢山は自分も上着を脱ぐため注射器とナイフを木の根に置く。 そして上半身裸となって僕の身体を舐めるように触り始めた。 「や・・・・」 「そんな声まで出せるようになるなんてな・・・」 「やめろぉぉ!」 僕は驚く。物影から雄一郎が飛び出したかと思うと注射器を拾い上げて栢山の背中につき立てた。 そして薬がゆっくり栢山の体内へ流れ込んでいった。 「ぐあぁあああぁ!小僧、何処に隠れて嫌がったっぁぁ」 「人の家の玄関先に隠れていたのが運のつきだったな!」 雄一郎が少しかっこよく見えた。 「くそぉぉぉ」 「ぐ・・・」 僕のわき腹に激痛が走る。栢山は最後の力を振り絞って一撃を加えたのだ。 「まさよ!」 僕はここで意識を失った。 555 :まさよ編 :2006/02/11(土) 23 46 58.05 ID 4z0D+iw+0 ? 一糸まとわないまさよを木から下ろすと彼女横腹からあふれ出る血液を俺は一生懸命止めようとする。 あの男は横でスライムのようにグニャグニャになりながら女体化を始めている。 何がしかし俺はそんな事も気にせずまさよの傷口を押さえ続けた。 やがて遠くからサイレンの音が聞こえてくる。呼んでおいた警察である。 墓場の前に数十台のパトカーが停車するとすぐに警官隊が突入してきた。 「すぐに救急車だ!犯人確保、こちらも女体化新薬を打たれてる救急車は2台だ!」 辺りは騒然としてきた。 「こ、小僧・・・・俺も爪が甘かったみたいだな・・・・でもなんだそんなの助ける必要があるのか・・・・」 可愛らしい声で栢山と言う男が言い放つ。その姿は13、4歳の少女になりつつあった。 「俺はまさよの過去は知らない!でもこいつは他の人工少女とは違うんだ!こいつは俺の事を本当に思ってくれていたんだ」 「兄貴は・・・・いいご主人様を持っていたんだな・・・」 ニッコリと笑うと栢山は意識を失った。 しばらくすると救急車が入ってくる。救急隊の人間と共に血まみれの洋服で俺は病院に向かった。 557 :まさよ編 :2006/02/12(日) 00 04 32.58 ID g4ZRav0s0 ? まさよは危険な状態だった。出血多量ですぐにでも輸血が必要だった。 しかし、運悪くこの日は首都高速で事故が多発しまさよの血液は不足している。 「ありったけの血液は入れました、しかし・・・まだ・・・」 「そんな・・・先生!まさよを・・・・まさよを助けてくれよ!そうだ、まさよと俺は血液型が一緒なんです」 「貴方一人でもまだ足りませんよ、もし方法があるとするなら・・・・・」 担当医が口を濁す。 「ユウちゃん!」 姉ちゃんが血相を変えてこちらに飛んできた。 「はぁはぁ・・・まさよちゃんは・・・」 俺は暗い表情をすると担当医が俺の代わりに事情を説明してくれる。 「助かる方法はないんですか!?あの子はうちの大切な、大切な家族なんです・・・・」 姉ちゃんは泣き崩れる。 「姉ちゃん・・・・そうだ!先生、方法はあるっていってたよな!?」 「ええ・・・しかし、それは」 「何でもします!まさよを助けてください」 「では、説明しましょう。あなたの体内からほとんどの血を抜きまさよさんに輸血します。そして・・・・」 担当医は辛い表情で核心部を言い放った。 「無論そのままではあなたが・・・ですから女体化新薬をあなたに打つのです」 558 :まさよ編 :2006/02/12(日) 00 15 34.49 ID g4ZRav0s0 ? 「そんな・・・・先生!ユウちゃんはまさよちゃんと!」 姉ちゃんがすぐに反論する。 「ですからこの方法は使いません!しかし助けるならそうするしかありません」 担当医が唇を震わした。 しばらくの沈黙が続く。こうしている間にもまさよの命は消えようとしているのだ。 そして俺は思い出した。バアちゃんが若返った時、肉親を失っ多様な感覚に襲われた俺を助けてくれた事。 本気で俺を思ってくれた人工少女。喧嘩ばかりしたけどあいつは何時も側にいてくれた。 バカなとこもあるけど思ってくれた。 大切なひと・・・・ 俺の心で何かが弾けた。 563 :まさよ編 :2006/02/12(日) 00 30 44.92 ID g4ZRav0s0 ? 「先生・・・・俺やります!」 「ユウちゃん・・・・」 「姉ちゃん、分かってくれるよな。俺はまさよから大事なもの貰いっぱなしだったんだよ 今度は俺の大切なものをあげる番なんだよ」 姉ちゃんは目から涙をいっぱい流して俺にキスをした。 とても甘く優しい髪の香りがした。 「もうあえないんだもん・・・・男の子のユウちゃんには」 「俺ももう婆ちゃんにはあえないだろ?」 「意地悪・・・」 そう言うと俺を俺をクルリとUターンさせ背中を押してくれた。 「時間がありません!輸血準備と同時にあなたの精子摘出保存の容易も行ないます」 「はい、わかりました!」 俺と担当医は長い廊下を走っていく。 「さようなら雄一郎・・・・」 566 :まさよ編 :2006/02/12(日) 00 47 29.05 ID g4ZRav0s0 ? 手術室に入るとまさよは弱い心拍数を打ちながら寝ていた。 「まさよ、待ってろよ・・・・」 俺はまさよの頬に軽くキスする。男としての最後の仕事だ 『まさか正夢になるとはな』 数時間前に見た夢の通りになるとはな・・・・ そう思いながら服を全て脱いで全裸になると担当医と若い看護婦が数人入って来た。 「じゃあ精子の保存作業から始めるから、男としての最後の作業だ」 看護婦に精子摘出の指示を出すと担当医はまさよの方処置に向かった。 568 :まさよ編 :2006/02/12(日) 01 02 29.46 ID g4ZRav0s0 ? 看護婦に刺激されて俺のあそこは凄い勢いで立ち上がっている。 まるでお別れを悟っているかのように。 そして全身に電気がはしるとあそこに掃除機のような吸引機をかぶせられ一気に吸い取られていく。 「ふぁああああ・・」 看護婦は淡々と吸引機の電源を切ると輸血の準備を始めた。 「じゃあ輸血を開始しますね、眠くなって意識がなくなるまでこのボタンを押しておいてください」 左手にボタンを握らされるとそのままの状態で輸血に入る。 ゆっくりと少しづつ俺の血がまさよを満たしていく感覚にひたると俺は寒くとても眠くなっていく。 手足はしびれだしボタンを握るのもやっとになっていった。薄れていく意識とあの赤い薬を持ち出す担当医。 やがてボタンガもてなくなり俺はボタンを離した。 747 :まさよ編 :2006/02/13(月) 00 19 58.53 ID 8YW12AZu0 まるで冷たい深海の中で死んでいく思いがした。 微かに注射針の感触が俺に伝わると思うとその寒さが温もりへと代わっていく。 そして我に返った。 「今、薬を注射した。極端に血が少なかったから先に血を増やしているんだろう・・・後、まさよさんは一命を取り留めたよ」 「そうですか良かった・・・・」 「今度は君の変化が始まる番だ」 暖かさがやがて蒸暑さそして息苦しさに代わってきた。 ムクムク・・・・ 俺の一物が最後の勃起をはじめ、まるで自分の意思ではない射精がが始まる。 バギバギバギ! 両手足の関節が外れ、信じられないほどの激痛が俺を襲うが俺は金縛りに会ったかのように動けない。 血液がマグマのように沸騰をはじめ、身体がドロドロに解けそうなほど柔らかくなる。 中枢神経がやられたのか痛みは感じなくなってきたと思ったら生えていた歯と髪の毛が全て抜け落ち骨格がゼリー状にやわらかくなる。 全ての骨がスライムのようにやわらかくなると勃起し狂ったように射精し続けていた一物が17年の役目を終え千切れ落ちた。 750 :まさよ編 :2006/02/13(月) 00 42 57.58 ID 8YW12AZu0 誰かも分からないほどその容姿をグニャグニャなものに変えていくと変化はゆっくりとなる。 そして未来への変貌が始まるのだ。全身を真っ赤にする位沸騰していた血液が冷え始めると、変化は股間から始まる。 スライム状になった骨が尻の方で男性より少し広く形成が始まると、一物が千切れ落ちた場所に縦すじが入る。 そして卵巣うまれ卵管がのび子宮の形成が始まる。それと同時に中枢神経が回復するのでこのなんともいえない感触が伝わってきた。 756 :まさよ編 :2006/02/13(月) 01 13 21.89 ID 8YW12AZu0 変化はやがて骨全体に及び今までと違う形成を始めると尿道や肛門が形成されそこから老廃物が全てからだの外に出されるのだ。 そしてその骨に合わせ筋肉が巻き付いていくようにしなやかな足が形成されていく。 同時にか細い両手が形成される。 ムクムク 尻が今より大きくなると腰のクビレがそれをより強調する。 顔の輪郭も整いだし女性の歯が生えたかと思うと鼻の形成、パッチリとした目が出来上がる。 膣全体の形成が終わると身体の先端から始まった変化は心臓付近を目指している。 ググッググッ・・・・・ 左右の乳首がピンク色に変わるとまるで風船のように膨らみ始める。 764 :まさよ編 :2006/02/13(月) 01 59 17.64 ID 8YW12AZu0 やがて膨らみが止まると担当医は俺に立つように言った。 髪の毛が湧き水のようにサラサラと湧いてくる。 そして床に付くか付かないかのところで止まった。時計を見るとまだ1時間くらいしか経っていなかった。 「さあ鏡で見てごらん」 一糸纏わない俺の前に大きな鏡が持ってこられる。 「これが・・・あ!」 両手で口を塞ぐ、声が高い澄み切った感じになっている。オッパイもまさよより大きかった。 「これが俺ですか?」 「ああ、見事に女体化しているよ。じゃあ次の生理検査と性格書き込みするから」 「え、でもあれはホームレスだけじゃ?」 「生理検査は女体化全員が対象になっている。後は一応これから女性として生きていくわけだからそれなりの性格や女性の習慣を刷り込むだけだよ」 「そうですか、ところで俺いくつなんですか?」 「おそらくまさよさんと同い年だろう・・・・女体化による若返りは12歳~18歳の何処かの年齢に落ち着くんだ、原因は分からんが」 担当医はそう言うとまさよの病室に行くといって席を外した。後から入っていた看護婦がパンティとTシャツを貸してくれる。 うまれて初めてはくパンティ・・・・俺は少しドキドキしながら脚を通してたくし上げた。 「え!こんなにピッタリするんですか」 思わず看護婦さんに聞いてしまう。 「そうね、女体化した人はまずそういうわね」 看護婦さんは慣れた手つきでベッドの掃除をしながら答える。 そうなのかと思いながらTシャツを着る。 「あっ!」 「どうしたの?」 「乳首ってこんなに敏感なんですか」 真っ赤になりながらたずねると看護婦さんは笑って頷いてくれた。 765 :まさよ編 :2006/02/13(月) 01 59 49.12 ID 8YW12AZu0 「あ、そうそう。これどうする?持って帰る?」 看護婦さんが俺から千切れた一物を鷲掴みで見せてくれた。 「え、でもぉ」 「持って帰るなら勃起状態に戻して剥製にしてもらえるわよ1800円位で箱もついてるから」 一瞬考えたが俺は男だった証にもって変えることにした。 「じゃあお願いします」 「はい、じゃあ明後日にはできるから病室戻ったら宅配便の住所記入しておいてね」 『宅配便でくるのか』 一瞬ゾッとしたがここまで着たら引けるわけも無くお願いした。 「服きた?じゃあ検査室へ行きましょう」 884 :まさよ編 :2006/02/13(月) 23 50 52.42 ID 8YW12AZu0 「ふぁぁあああああ・・・・おなか痛いです」 下腹部がどっしり重くなり股から血が噴出した。 「ぎゃああああああ!」 「大げさね、これが生理よ。これから略一生付き合うのよその痛みも全部含めてね」 「い、一生ですか・・・はぁ・・・」 俺は思わずため息をついてしまった。 「はいじゃあ次これかぶって」 看護婦さんはバイク用フルフェイスヘルメットを僕に被せるとそのまま電源を入れた。 脳が刺激され色々な情報が頭から泉のように湧き出てくる。 「はいOK、大丈夫かな?」 「はい、私は大丈夫です。へ?無意識で私って言ってる」 ちょっと新鮮に聞こえる。でもなんか複雑。 「これだけなんですか?」 「ええ、後はシャワー浴びて身体綺麗にしたら病室に案内するから」 そういうと私はつながっているシャワールームへと案内された。 889 :まさよ編 :2006/02/14(火) 00 22 28.66 ID eQXThC5n0 「吉岡美梅さんですね、まさよさんと雄一郎さん共に無事です」 まさよの集中治療室前で二人の安否を聞かされた美梅は思わず泣いてしまった。 「やだぁ・・・ごめんなさい」 「いえいえ、よい家族を持ってうらやましいですよ」 担当医はニッコリ笑うと握手を求めた。 「いえ、こちらこそ先生ありがとうございます」 「あ、さまよさんの退院は2週間後でしょう」 「え?そんなに早くなんですか」 「ええ、人工少女はそれなりに回復力、免疫力も持っています。まさよさんの場合は乙型ですが身体上の問題はありません」 「そうですかぁ・・・よかった」 美梅は安堵の表情を浮かべるとそのままその場にへたり込んだ。 「だ、大丈夫ですか?」 「ええ、ちょっと安心しちゃって」 892 :まさよ編 :2006/02/14(火) 00 58 58.24 ID eQXThC5n0 シャワーを浴び終わると新しい衣服が並んでいた。 皆病院用の物だがブラとパンティも入っている。 「やっぱつけなきゃだめなのね・・・」 キュ、プチ・・・・ 「こんなに圧迫感あるのね・・・」 新鮮さはあるが擦りこみのおかげで手馴れてブラもつけられた。 そしてパンティをはくがやはりこちらも大事な部分にキュっとフィットしてくる。 「あ・・・・女の子ってこんな事でも感じちゃうんだぁ・・・」 そして鏡に映る女の子になった自分にキュンとしてしまう。女の子と話すのは昔から苦手だった。 だから今の自分にもちょっぴり苦手かもしれない。 「もうないのよね・・・」 パンティの上から秘めた部分をそっと撫でる。 「ん!力の加減勉強しなきゃ、オッパイもこんなに膨らんじゃって」 16歳にしては豊かな胸、前にまさよの触ったけどそれ以上にやわらかさがある。 「あっ・・・・柔らかい、それに気持ちいい・・・」 トロンとした目で耳まで頬を赤く染め自分によっていると後ろの扉が開く。 「ほら、お楽しみは後からにして!浴びたならさっさとこっち来る」 「わわわ!看護婦さん酷いですよぉ」 「こっちは忙しいの、女体の神秘は今夜家で確認しなさい」 そう言うとさっさと服を着せられ膝までのびた髪を束ねてもらって男のときの服を受け取る。 もうブカブカで着れない。 「吉岡さんはまさよさんの集中治療室前にいるから」 姉ちゃん・・・・どんな顔するかな。 少し不安になる。 902 :まさよ編 :2006/02/14(火) 01 53 53.33 ID eQXThC5n0 美梅はガラス越しにまさよを見つめている。 麻酔が効いているのか心拍数も安定し静かに眠っていた。 「まさよちゃんの幸せ者~私からユウちゃんの面影まで奪っちゃうまで愛されてるなんてぇ~」 割り切ったものの未練はある。そしていよいよ対面の時がやってきたのだ。 「吉岡さんお待たせしました。雄一郎君です」 看護婦さんに背中を押され雄一郎は恐る恐る中に入った。 904 :まさよ編 :2006/02/14(火) 02 16 12.14 ID eQXThC5n0 姉ちゃんは俯いたまま動こうとしない。 看護婦さんはスタコラと出て行ってしまう。 気まずい空気が流れた。 「あの・・・・・お姉ちゃん」 勇気を振り絞って出せた唯一の言葉。 「な・・・・な・・・なんて可愛いのぉ~!!!」 ギュウ 姉ちゃんに思いっきり抱きしめられると私の姉ちゃんの胸同士がぷにゅとする。 「あは!私に似て胸おっきい~まさよちゃん悔しがるぞぉ」 「おねえちゃん、やっ、揉まないでまだ慣れて・・・あ!ないんだもん・・・スカートめくらないで!」 「あ!こんなダサいのはかされてる、ダメよ可愛いのにしてくださいって言わなきゃ」 「そ、そんなのわかないもん///」 姉ちゃんは嬉しそうにコートを着ると私の手を引っ張って外に連れ出していった。 「下着買って、カワイ~イお洋服かって、カットにも行くわよ!」 「まってぇ!まだ心の準備が」 908 :まさよ編 :2006/02/14(火) 02 51 52.01 ID eQXThC5n0 僕はうっすらと目を開ける。ざっと並ぶ医療器具にここは天国でも地獄でもないと悟った。 壁にかかる時計は夜の7時を指している。傷口はまだ傷む。 『僕は助かったんだぁ・・・・また皆にあえる・・・シュークリームもお・・・雄一郎にも・・・』 涙が止まらなかった。手を汚し続けたヤクザ。誰も相手にしてくれなかったホームレス。 そして女体化した。失ったものもあるけど受け取ったものはそれ以上だった。 面会謝絶はこの有難さをかみ締めるのに有意義な時間だった。 1週間後・・・・・ 「うん、傷口の塞がりも完璧だ。さすが保護法適用人工少女だね」 「それって喜んでいいのかな?」 担当医は僕の眼を見ずに笑いながら病室を後にした。 「おっは~!まさよちゃんやっと面会ね♪」 「あ、お姉ちゃん。ごめんなさい心配かけて・・・・あの雄一郎が血を分けてくれたんでしょ?」 僕はそこまでしか聞かされていなかった。雄一郎はどこの病室で入院しているのだろう? 「むふふふ・・・・じゃあ紹介しましょう!ニューユウちゃんですって、ほら恥かしがってんじゃないの」 可愛らしい女の子を病室に放り込むとお姉ちゃんは扉を閉めてしまった。 扉越しにため息を漏らす美梅、その手には16歳の雄一郎が通うための女学校パンフがあった。 「あの二人なら大丈夫よね!」 パンフレットを二つ折りにしてジーパンの後ろポケットに入れると美梅の電話がなった。 「はい吉岡です。あら!団さん、アキバ出店の例の店大丈夫ようんうん・・・」 美梅はゆっくりまさよの病室を後にした。 910 :まさよ編 :2006/02/14(火) 03 11 44.25 ID eQXThC5n0 僕は目を疑った、ツインテールの髪に少しボーイッシュな表情。雄一郎・・・ 「やぁ・・・元気なの?」 「うん・・・そっちこそ何可愛くなってるんだよ」 「これしか方法が無かったの・・・・」 「・・・・・ありがとう・・・・」 僕は思われている。自分を犠牲にしてまで雄一郎は乙型の僕を守ってくれたんだ。 「バカ、泣かないでよ」 「うっ・・・・うっ・・・・雄一郎も馬鹿だよぉ・・・・童貞のまま女の子になってぇ・・・ あの時僕を抱いていたら・・・・」 「だまりなさい」 チュ 雄一郎が僕の唇にキスをした。 「ちょっと何やってんの!女の子同士じゃん/////」 「頑張れば女の子同士でも恋愛できるって照明したの」 雄一郎がウインクする。 そして二人で大笑いした。 その後、吉岡雄一郎は吉岡ゆめに解明した。 1年後・・・・・ 「ゆめぇ~起きなさい!きょうはゆめの洗濯当番だよ」 「うるさいな~こっちはなれない女学校で疲れてるんだよぉ!それに生理だし」 「私も生理だけど頑張ってるの!ほら早く・・・・」 こうして今日も変わらない日常が続いてゆく・・・・・ まさよ編 おしまい
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【検索用 さよならのあいろにー 登録タグ 2012年 UTAU Zack さ 曲 曲さ 波音リツ 穂歌ソラ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Zack 作曲:Zack 編曲:Zack 唄:穂歌ソラ・波音リツ 曲紹介 今回、脳内妄想恋愛が破局したのでそのへんを歌ってもらいました。 曲名:『さよならのアイロニー』 歌詞 (動画より書き起こし) 一雫の刻に、寄り添うその夜のしじまに 二人空を仰ぐ 行き交う星の瞬きを 忘れぬことを誓った 淡い記憶の扉閉めて 今僕らに残された 時間、余裕を喰らう 身体中を蝕んだ悪魔が笑って 刈り取られた嘘の芽が行き場を失う わざとらしい溜息が吐き気にかわって 行くあても無いのに さよならのアイロニー 答えの無い問いに、去りゆくその胸の奥で 虚しくから嗤う 迷子の誠実な子供 戻れぬ事を悟った 彷徨い果ててとうに最期 今僕らに描かれた永い時間を辿る 旅の点と線だけが 僕らを嗤って 書き留めた胸の内が 行き場を失う わざとらしく微笑んだ 言葉に詰まって 離れたくないのに さよならのアイロニー いつかの星を眺めて ひとりごちては胸をさする 今僕らに残された深い遺恨が騒ぐ 溜息に隠された 期待を悟って 刈り取られた眩さが呼吸を噛み砕く わざとらしい溜息で心にしまって 行くあても無いのに さよならのアイロニー コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。